昔は神経質な一面が強く出過ぎ、無駄吠えが多い犬という
不名誉なレッテルを貼られてしまったスピッツ。
でも、熱心な愛好家たちによる改良のおかげで
現在のスピッツは比較的おとなしく、陽気で活発、
好奇心も強く、物覚えもよいといいます。
ただ、飼い主に対しては非常に従順ですが、
見知らぬ人に対してはやや警戒心が強い傾向があります。
飼い主「命」の忠犬のようです。
それだけに、子犬の頃から愛情をこめてスキンシップをはかると同時に、
過保護ではなく、適切なしつけをこころがけることが大切です。
とはいえ、感情にまかせてむやみに叱って強制しても逆効果。
たたくやり方なんてもってのほかです。
本当の信頼関係が築けないどころか、
萎縮し、恐怖心や防衛本能から噛み付くようになりかねません。
スピッツは遊びが大好きで、とても利口ですので、
遊びを上手に取り入れた訓練などがおすすめです。
日頃から飼い主とうまくコミュニケーションが取れていればなおのこと、
スピッツの訓練にはそれほど苦労はないはず。
良く吠えることから昔は番犬として外で飼うのが主流でしたが
実は家族といつも一緒にいたいという気持ちがとても強い犬です。
外に居させてあまりかまってあげないと疎外感からストレスをためこみ、
その結果よけいな無駄吠えが多くなります。
できることであれば、コミュニケーションが取りやすい屋内で
家族の一員として生活をともにさせてあげたいものです。
トイプードル
チワワ
ミニチュアシュナウザー
パグ
ジャックラッセルテリア
「スピッツ」という呼称は、
「とがった」という意味のドイツ語に由来しています。
顔や立ち耳がキツネのようにとがっているように見えることから
つけられたのでしょう。
目はほどよい大きさのアーモンド形で色は暗色。
黒い縁取りがとてもかわいいですね。
小さめの耳は付け根の位置が高く、前に向けて直立しており、
間隔はそれほど広くはありません。
体高はオスで30〜38cmが標準とされ、メスはそれよりも小さめです。
体重は5〜6キロくらいが理想。
全体的なバランスがとてもよい犬種と言えます。
体は純白の美しい被毛に覆われています。
まっすぐ生える上毛とやわらかく短い下毛のダブルコート。
下毛はふわふわとしていてびっしりと密生しています。
額や耳、前肢の前面、後肢の関節から下の部分以外は
豊かな長毛に覆われています。
首周りや胸部、それからしっぽの飾り毛は
特に美しく、豊かで絹のように光沢があり、
いつまでもなでていたくなるほど美しいと言えます。
この美しい被毛こそがスピッツの
最大のチャームポイントといっても過言ではないでしょう。
しっぽは体のバランス的にちょうどよい長さで、
付け根の位置が高く、背中の上に背負っています。
毛色は意外なことに純白の一色のみ。
不思議なことに、黒いスピッツっていそうでいないのですね。
ボストンテリア
マルチーズ
ポメラニアン
ダックスフンド
ゴールデンレトリーバー
日本では、日本スピッツを一般的に「スピッツ」と呼びことが多いので
こちらでもスピッツという呼称を使わせていただきます。
スピッツのルーツに関しては、いろいろな説がありますが、
大正末期から昭和初期にかけて
中国の東北部から持ち込まれたドイツ原産のジャーマン・スピッツが
先祖であるという見方が有力視されています。
ジャーマン・スピッツは大型で純白の品種でしたが、
日本で小型化され、日本のスピッツとして
1921年の東京での展覧会に初めてお目見えしました。
戦後、改良が進み、1948年にはジャパン・ケンネル・クラブによって
スピッツのスタンダードが認定されています。
高度経済成長期には、スピッツの一大ブームが巻き起こり、
登録件数はトップになるほど。
可愛いルックスと番犬としての素質が買われたのでしょう。
一時期、本当にスピッツを飼う家が多く、
その姿はあちこちで大変よく見かけられたものです。
ところがその後、「鳴き声が甲高くやかましい犬」
という悪いイメージが定着してしまい、
すごかった人気がだんだん衰えていきました。
やがて多くの洋犬が輸入されたこともあいまって、
スピッツは少しずつ姿を消してゆきました。
でも、その後熱心な愛好家たちによって改良が進み、
近年のスピッツは無駄吠えのない、温和な性格な犬種に生まれ変わり、
すっかり汚名返上を果たしています。
昨今、再び注目されつつある犬種、それがスピッツです。
ボストンテリア
マルチーズ
ポメラニアン
ダックスフンド
ゴールデンレトリーバー
スピッツは寒さに強く、真冬でもへっちゃらで雪の中を遊びまわれるほど。
これはスピッツの原種が北方犬であることが大きく関わっているのでしょう。
それからスピッツは、他の犬種に比べて
かかりやすい病気がそれほど多くない、非常に丈夫な犬種です。
でも、毛量が豊富なだけに、日頃からブラッシングなどのケアを
しっかり行わないと皮膚のトラブルが発生しがち。
被毛が密なため、風通しが悪く、細菌が繁殖しやすくなるからです。
かゆみやフケ、脱毛が目立ち始めたら
皮膚炎が起きている可能性が高いでしょう。
皮膚と被毛の清潔を保ことが第一の予防になります。
また、まぶたの内側が充血して涙や目ヤニが多く出る結膜炎も
比較的スピッツに多い病気の一つと言えます。
これは、目に毛や埃などの異物が入ったり、
細菌に感染することで結膜が炎症を起こす病気。
目薬で比較的簡単に治療できますので、
白目が赤くなっていたらすぐに獣医さんに診てもらいたいものです。
放っておいて悪化させてしまったら大変ですから。
それから、停留睾丸。
オスの睾丸は、生後30日くらいで
腹腔から陰嚢のなかへ下がるのが普通ですが、
両方、または片方が腹腔内にとどまっているのが停留睾丸。
腫瘍化しやすいので要注意です。
愛犬の病気や怪我をイチ早く発見し
対処してあげることは飼い主の重要な仕事です。
普段から愛犬の健康状態をよく把握すること、
それからこまめな観察は大切な命を救うことにつながるのを
しっかりと覚えておきましょう。
ラブラドールレトリーバー
ボーダーコリー
パピヨン
シーズー
ヨークシャーテリア